知的障害のある23才の主人公カーラ(ジュリエット・ルイス)は職業訓練学校に通って自分の可能性に挑む。しかし、母親のエリザベス(ダイアン・キートン)は娘を愛するあまりにカーラの自立のチャレンジをどうしても拒んでしまう。そんな時、カーラは同じ障害のあるダニエル(ジョバンニ・リビージ)と知り合う。気持ちが通じ合い支え合う中で、ダニエルが一人暮らしや電車・バスでの通勤通学など自分よりも自由に暮らしていることをうらやましく思い、24才の誕生日に自分も一人暮らしを始めたいと家族にお願いする。母親は猛反対するが、父、姉たちは賛成し、やがて母親も折れる。自由に暮らし始めるカーラと、ともに喜びを感じるダニエル。2人はやがて、恋に陥り「結婚」を考え始める・・・。クライマックス場面でのカーラの「母の期待通りに絵も描けない、テニスもできない、でも人を愛することはできる」というセリフが印象的。
障害者の自立への就労は多く取り上げられても、恋愛・SEX・結婚に焦点を当てた作品は
なかなか見つからない。この映画は親子関係などの重みも含めながら
コミカルなタッチと、軽快なリズムで物語が進められる。大変鑑賞しやすくおすすめ。